2019年10月25日8:00
アースアイズは、NEDOの「五感AIカメラの開発」プロジェクトの成果を活用し、小売店舗の防犯カメラ録画映像から来店客や店員の行動、属性、商品などを人工知能(AI)技術で高速に検索・分析するサービスを開発したと発表した。
現在、実店舗の状態分析は、運営管理者が録画映像を早送りしながら目視で行っている。しかし目視による分析では多大な時間を要するほか、来店客数や、来店客数に占める特定売り場への立ち寄り人数(立ち寄り率)・立ち寄り時間といった、実店舗運営指標を定量的に把握することも困難だったという。
同サービスを活用することにより、実店舗の運営管理者は、例えば特定商品が置いてある棚の前で、実際に商品棚を一定時間見た来店客の数や属性、滞在時間を、センサーなどを新たに設置することなく、既設の防犯カメラの録画映像から把握可能だ。オンライン店舗ではすでに広く行われている顧客・購入履歴などの情報分析を実店舗でも実現することで、店舗運営をオンライン店舗並みに効率化することができるとしている。
アースアイズでは、同サービスを「AI Search(AIサーチ)」の名称で2019年11月より提供開始する予定だ。