ナノ・ユニバースに実店舗の販売スタッフをオムニチャネル化する「STAFF START」提供(バニッシュ・スタンダード)

2020年10月13日15:30

実店舗の販売スタッフをオムニチャネル化する「STAFF START(スタッフスタート)」を運営するバニッシュ・スタンダードは、ナノ・ユニバースへのサービス提供を開始したと発表した。販売スタッフを軸とした通販サイトと店舗のシームレスな顧客体験の創出と、スタッフの貢献度の見える化によるモチベーションアップを目指す。

ナノ・ユニバースでSTAFF STARTの利用開始。商品画像とスタッフコーディネートを同時掲載する新たな取り組みもスタート(バニッシュ・スタンダード)

​STAFF STARTは店舗に所属するスタッフが自社通販サイトやSNS上でのデジタル接客を可能にするスタッフテックサービスとなる。導入したアパレル企業で最も利用されている「コーディネート投稿機能」は、販売スタッフが撮影したコーディネート画像に商品情報などを紐づけて通販サイトやSNSに投稿する機能で、その投稿を通じて商品紹介やコーディネート提案といった接客対応を行うことができる。また、スタッフの投稿を通じて達成された売上は可視化され、スタッフ個人や所属する店舗の実績として評価に利用されている。

サービスリリースから約4年で1,000以上のブランドに導入され、4周年目にあたる2019年9月から2020年8月の流通金額は昨年比300%を超える約882億円を達成している。

ナノ・ユニバースでは、今回のサービス導入で、同社に所属するスタッフによるコーディネート投稿と、通販サイトとアプリへのスタッフコーディネートの掲載が開始している。また、スタッフコンテンツの活用で初の取り組みとして、通販サイトの商品一覧ページにスタッフによるコーディネート画像も併せて表示される形式が採用されたそうだ。

これまでは、モデルが着用して商品を見せる商品画像と、店舗のスタッフが商品を使ってコーディネートを提案するスタッフコーディネートがそれぞれ別のエリアに表示されていたが、ナノ・ユニバースの通販サイトでは両者を区別せず一覧で表示されている(コーディネートを表示する、しないの選択は可能)。これにより、通販サイトに訪れた顧客の商品選定の幅が広がり購入意思決定に貢献すると考えられるそうだ。

スタッフによる等身大のコーディネート画像は、通販サイトで買い物をする顧客にとって商品購入の意思決定で重要な役割を果たすという。また、STAFF STARTを活用し通販サイトやSNSなどデジタル上で人気になったスタッフには個客(ファン)ができ、そのスタッフに会うために実際に店舗に足を運ぶなどの事例が多く報告されている。今後、スタッフを軸として、店舗と通販サイトの融合をさらに後押しすることができると期待している。

New Retail Navi編集部

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