AIによる需要予測で自動発注を行うシステム導入(西友/日立製作所)

2019年10月16日19:40

合同会社西友は、このほど、日立製作所の「Hitachi Digital Solution for Retail/AI需要予測型自動発注サービス」を、2019年10月から全国の店舗への導入を開始すると発表した。対象は、西友が販売する弁当・惣菜売場の商品のうち、西友の自社工場で製造した商品をはじめとする約250アイテムとなる。従来は経験を有する担当者が過去の販売実績などを基に商品ごとに発注を行っていたが、同システムではAIにより店舗・商品ごとに高度な需要予測を行い、それらを基に発注量を決定するとともに、発注作業の自動化を可能にする。

西友の店舗に導入するAIによる需要予測に基づく自動発注システムのイメージ(西友/日立)

西友では、同システムを導入することで、担当者が従来行っていた発注業務をAIに任せることにより、店内厨房での加工業務や接客などの店舗オペレーションに一層注力することができるようになるとともに、欠品や食品廃棄ロスの削減を目指すという。

なお、西友と、デジタル技術を活用したLumadaの小売・流通業向けソリューション「Hitachi Digital Solution for Retail」を提供する日立は、2018年から両社の知見・ノウハウを融合し、AIを活用した発注業務の効率化に向けた協創を開始している。そして、2019年3月から1カ月間にわたり、西友の3店舗の弁当・惣菜売場の19品目を対象に、日立の「Hitachi Digital Solution for Retail/AI需要予測型自動発注サービス」を適用して共同実証実験を実施している。

New Retail Navi編集部

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