NISTによるによる顔認証の精度評価で第1位に、店舗決済・交通や空港・公的施設での導入目指す(NEC)

2019年10月4日9:00

日本電気(NEC)は、米国国立標準技術研究所(NIST)が実施した最新の顔認証技術のベンチマークテスト(FRVT2018)において、1,200万人分の静止画の認証エラー率0.5%という、第1位の性能評価を獲得した。NISTのベンチマークテストでは、2017年の動画の顔認証ベンチマークに続き、5回目の第1位獲得となる。

顔認証技術の利用シーン(NEC)

最新のNISTのFRVT2018には、米国、中国、ロシア、欧州諸国、日本を中心とした企業など49組織が参加し、顔認証の精度評価が実施された。同ベンチマークテストは、各組織が同時期に開発したプログラムをNISTに提出して評価する方式だ。今回、多段階照合を行うことにより、2.3億件/秒の検索速度を実現した。さらに、NEC独自の深層学習を利用して、認証エラー率を飛躍的に低減することにより、10年以上の経年変化においても、第2位の組織のエラー率の1/4以下という圧倒的な高精度を達成した。

今後NECでは、同技術を用いて店舗での決済をはじめ、バス・鉄道等の交通機関や空港・市役所・病院などの公的施設でのサービス利用、さらには子どもや高齢者の見守りまで、適用範囲のさらなる拡大を目指す。また、2019年4月に策定した「NECグループ AIと人権に関するポリシー」に基づき、AI・生体情報などデータ利活用時においてプライバシーへの配慮・人権尊重には最優先で取り組むと共に、顔認証を含む生体認証・映像分析技術のさらなる利便性の向上に努める。

New Retail Navi編集部

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