フィンランド発フードデリバリー「Wolt」が東京でサービスローンチ(Wolt Japan)

2020年10月19日8:50

フードデリバリー事業「Wolt(ウォルト)」を展開するWolt Japanは、2020年10月22日10時より、東京都内においてサービス提供を開始すると発表した。

東京都内においてサービス提供を開始((Wolt Japan))

「Wolt」は、2014年フィンランド・ヘルシンキでサービス開始以降、23か国100都市以上で展開しており(2020年10月現在)、日本では2020年3月に広島での提供開始を皮切りに、札幌、仙台と展開エリアを広げ、10月22日から東京でのサービス開始が決定した。東京では、渋谷区、港区、新宿区、目黒区、世田谷区、品川区の一部からスタートし順次配達エリアを拡大する予定だ。

「Wolt」は、現在企業評価額10億ユーロ以上と評価され、フィンランド初のテクノロジー系ユニコーン企業(ゲーム会社を除く)となったという。また今後日本市場へ約100億円の初期投資を行い、半年間で日本の従業員を100名増員、2年での日本100都市でのサービス展開を目指す。

「Wolt」の特徴の1つは、地元で愛される名店の取り扱いの多さだという。広島では「薬研堀 八昌」や「酔心本店」、札幌では「スープカリーSuage+」や「中国料理 布袋」などが加盟している。東京では「トラットリア・ピッツェリア ラルテ」「グリーンブラザーズ」「Mikkeller Tokyo」などサービス開始当初は150以上が加盟し、今後順次拡大を目指す。

創業の地であるフィンランド・ヘルシンキは、低い人口密度や悪天候などによりフードデリバリーサービスにとって厳しい環境だという。「Wolt」はそんな環境下において効率的に配達を行うため、業界最高水準のアルゴリズムを持つ独自システムを採用し、配達パートナーが効率的により多くの配達を行うことを実現しながら、平均30分程度と迅速な配達を行うそうだ。また、ユーザー、加盟レストラン、配達パートナーに対して、1分以内に返答を行うチャットサポートを提供することにより、スピーディーに問題解決を行うと同時に、集めたフィードバックによりサービスの改善を行う事で質の高い顧客体験を提供している。

Woltの配達パートナーは、交通安全ルール遵守などを含む適性テストに合格したパートナーのみで構成され、ユーザーやレストランが安心できるサービスを提供しているという。またレストランに北欧デザインの「Woltオリジナル紙袋」やお店が利用者への想いを綴れる「Thank you!カード」を提供するなど、幸せの国・フィンランドならではの「温かみのあるおもてなし」を取り入れながら「質の高い顧客体験の提供」を追求しているそうだ。

New Retail Navi編集部

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