2020年1月24日8:38
丸紅ベンチャーズは、会話型コマースによる飲料販売を手がけるIris Nova(本社:ニューヨーク)に出資した。丸紅ベンチャーズは、丸紅が国内外のアーリーステージのスタートアップ企業への投資を目的として2019年6月に設立したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)となる。
Iris Novaは2015年に創業した、いわゆるD2C(Direct to Consumer)分野のスタートアップ企業で、健康志向の消費者をターゲットにした「Dirty Lemon」と呼ぶ自社ブランド飲料や、厳選した事業パートナーの飲料の販売を、スマートホンを使ったチャット形式の対話で完結することを特徴にしている。消費者にとっては、友達とチャットをするようなコミュニケーションで好みの飲料を購入できるという利点がある。販売側は、消費者一人ひとりに紐づいた電話番号と購入履歴を獲得できるため、きめ細かな顧客サービスや、消費トレンドの予測に基づく在庫の圧縮、新商品の開発などが容易になる。Iris Nova社は、2018年12月にはCoca-Cola社が出資したことでも話題を集めた。
丸紅ベンチャーズは将来日本を含むアジアにおける同社の事業展開を支援することも視野に入れている。