地方創生に向けた包括連携協定を締結(長門市/日立システムズ)

2020年3月27日18:52

山口県長門市は、 個性や資源を生かした協働によるまちづくりを進め、 市のめざすべき将来像である「ひとが輝き、 やさしさがこだまするまち長門」の実現に向けて、日立システムズとICTなどの活用による観光の振興、 地域経済活性化や人財育成など、 地方創生の推進に関する包括連携協定を締結したと発表した。

長門市は、人口減少と高齢化が顕著となる中で、地域資源を生かし、魅力ある地域づくりを進めていくための「まちづくりの指針」と「方向性」を示した「第2次長門市総合計画」を2017年に策定した。その部門別計画として、「観光によるまちづくり」の実現に向けた施策を総合的かつ計画的に推進するため、「第2次長門市観光基本計画」を策定し、交流人口を増加させ、地域産業の担い手の育成や地場産業の振興につながる観光振興を重要な取り組みとして位置付け、「経済効果を実感できる観光振興」の実現を目指している。

そこで、長門市は、さらなる観光振興を通じた地域活性化に取り組むため、「ながとフリーWi-Fi整備事業」を実施することとし、2019年11月に公募型プロポーザルにより日立システムズと契約し、長門市内の主要な観光地である長門湯本温泉街や道の駅センザキッチン、 元乃隅神社、また、交通の要所である長門市駅や長門湯本駅など計7カ所に無料で利用可能なWi-Fi環境の整備を進め、3月27日より供用を開始した。

一方で政府も地方自治体に対し、政策分析精度向上、住民サービス向上、職員の生産性向上などに向けたICTの効果的な利活用を推奨していることから、今回、長門市はWi-Fi環境を構築した日立システムズと、ICTなどの活用による地方創生の実現に向けた包括連携協定を締結することとした。

同包括連携協定は、 長門市が策定した「第2次長門市総合計画」や「第2次長門市観光基本計画」の実現に向けて締結したもので、観光の振興、地域経済活性化や人財育成など、 地方創生の推進に関する全般について、包括的な連携・協力を実施するものだ。

今回、日立システムズが構築したWi-Fi環境は、長門市の魅力ある観光エリアにおいて、 セキュアで高速なフリーWi-Fiサービスを提供するという。Wi-Fiサービスは、国内外の来訪者に対して、各観光地の魅力的な情報発信を支援するほか、屋外店舗でもキャッシュレス決済システムの基盤として利用できる。また、Wi-Fiで収集しているログデータを蓄積・分析することで、来訪者数や滞在時間、リピーター数などが数値化できるため、観光に関する多様なデータをより正確に把握できるようになるとしている。

「エリア可視化(ダッシュボード機能)と簡易分析機能」の提供(長門市/日立システム)

さらに、Wi-Fiで収集したログデータをPOSデータと連携すれば、さらなる観光振興や地域産品の消費向上などに活用することが可能だ。

New Retail Navi編集部

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